回復期リハビリ病棟
当院回復期リハビリテーション病棟の理念及び方法
【理念】
1.医学的根拠に基づき患者の身体・精神機能に合わせたリハビリテーションを提供する
2.患者・スタッフ一丸となってその人らしい安全な生活を実現する
3.患者・地域から頼られる存在となる
【方針】
・リハビリテーションにおける最新の知識・技術の習得と啓発に努めます
・患者の意思・尊厳を尊重します
・患者・家族にわかりやすく説明し、十分な同意に基づき、安全なリハビリテーションを提供します
・患者に関わる全てのスタッフで、その人にとって最良のリハビリテーション・ケアの方法を考えます
・チームで連携し患者の能力が最大限発揮できるように支援します
・地域連携を通じて退院後の安全な生活や社会参加がスムーズに行なえるように支援します
・常に最新の社会資源の情報収集・情報提供を行います
施設基準(2020.5.1現在)
回復期リハビリテーション病棟(合計140床)
中央3階(46床) 回復期リハビリテーション入院料Ⅰ 体制強化加算1
中央4階(47床) 回復期リハビリテーション入院料Ⅰ
中央5階(47床) 回復期リハビリテーション入院料Ⅰ 体制強化加算1
対象疾患
対象疾患
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入院期間
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1
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脳血管疾患、脊髄損傷、頭部外傷、くも膜下出血のシャント術後、脳腫瘍、脳炎、急性脳症、脊髄炎、
多発性神経炎、多発性硬化症、腕神経叢損傷等の発症後もしくは手術後、又は義肢装着訓練を要する状態
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150日
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高次脳機能を伴った重症脳血管障害、重度の頚髄損傷および頭部外傷を含む多部位外傷
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180日
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2
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多肢の骨折、大腿骨、骨盤、脊椎、股関節又は膝関節の骨折
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90日
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3
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外科手術又は肺炎などの治療時の安静により廃用症候群を有しており、手術後又は発症後
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90日
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4
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大腿骨、骨盤、脊椎、股関節又は膝関節の神経、筋又は靭帯損傷後
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60日
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5
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股関節又は膝関節の置換術後の状態
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90日
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スタッフ配置数
リハビリテーション科医師は6名勤務しております。(2019年9月1日現在)
回復期病棟
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病床数
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医師
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看護師
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看護補助
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理学療法士
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作業療法士
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言語聴覚士
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MSW
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管理栄養士
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中央3階
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46床
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2
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16
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6
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13
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8
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3
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1
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1
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中央4階
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47床
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2
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18
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5
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12
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8
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5
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1
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1
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中央5階
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47床
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2
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17
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6
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14
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8
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4
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1
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1
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*回復期の指標(2018年度)
【1】入院
【2】退院
【3】リハビリテーション
1.FIM利得
FIMとは日常生活の自立度を示す指標(18項目:18点~126点)で、合計点数が高いほど自立度が高いことを表します。
退院時から入院時のFIM点数を引いたものを「FIM利得」といいます。
2.FIM効率
FIM効率とは、FIM利得を在院日数で割ったもので、一日あたりの改善を現しています。
【4】看護
1.日常生活機能評価
日常生活機能評価は、合計点数(13項目:0~19点)が高いほど重度の患者様であることを示しています。
回復期リハ病棟入院料1では、入院時に10点以上であった患者様のうち、3割が退院時に4点以上改善して
いることが要件となっています。
中央棟3階病棟(46床)
回復期病棟としての根本的な取り組みの中で、特に意識をしているのが他職種との協働です。毎月のカンファレンス、毎朝の情報交換に加え、医師・看護師・セラピスト・医療ソーシャルワーカー(MSW)が日常的に意見交換を行い、患者様が安心して自宅に帰れるための最適な方法を常に模索、検討しています。オレンジ色が基調の明るい棟内に負けない明るさで、意欲をもって働いています。
中央棟4階病棟(47床)
回復期Ⅰと体制強化加算Ⅰを取得しており、医師・看護師・看護助手・セラピスト総勢約50名で日々のリハビリテーション医療を行っています。毎日のリハビリの中で、患者様が徐々に日常生活動作の能力が向上する姿に感動するだけでなく、私たちにパワーを与えて頂いています。病棟の特徴として認知症ケアを重点に置いたアクティビティケアを日々行っており好評を頂いています。
中央棟5階病棟(47床)
回復期Ⅰと体制強化加算Ⅰを取得しており、整形外科、脳神経外科の急性期治療を終えた患者様が入院しています。患者様が自宅、あるいは施設へ、よりよい状態で退院できるように他職種との連携を密にして病棟全体で統一したケアができるように努めています。今年度は病棟内で各委員が勉強会を年2回実施し、病棟全体でスキルアップできるように取り組んでいきたいと思っています。
回復期リハ看護認定看護師が1名活躍中!!
医師、 理学療法士(PT)、 作業療法士(OT) 言語聴覚士(ST)、 医療ソーシャルワーカー(MSW)、 臨床心理士などの多職種と連携を取りながら、日常生活の向上やスムーズに在宅復帰できるように努力しています。